1人目QAがはじめるテスト自動化 @ 第24回Ques

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May 26, 25

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「1人目QAがはじめるテスト自動化」

第24回Ques
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各ページのテキスト
1.

1⼈⽬QAがはじめる テスト⾃動化 @andysumi 2025.5.23

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⾃⼰紹介 武田 義之 / Yoshiyuki Takeda | QAエンジニア 2023年入社 ・QA業務全般、E2Eテストの運用やスクラムマスターも担当 @andysumi 前職 ・第三者検証会社 → PhotoTech → FinTech 趣味 ・キャンプ🏕、筋トレ💪 Copyright FiT, Inc. All Rights Reserved 2

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FiTの羅針盤 目指す世界 観 「暮らしにフィットネス」 心身の健康を実現し、人の生活を豊かにする 「健康の民主化」 使命 健康コストを適正価格にし 日本を世界1のウェルネス先進国にする ITと仕組み化 Copyright FiT Inc. 2025 経営・事業方針 低価格×高品質なウェルネス施設の展開 健康活動の回遊を実現し、FiT経済圏の確立

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メイン事業について ITを活用することでユーザーとオーナー双方に 最も選ばれる最新鋭のフィットネスジムです。 お手頃な価格設定 入会金・手数料 ¥0 / 30日チケット ¥2,980〜(税別) 1回利用 ¥500〜(税別) すべてアプリで完結 24時間営業 ユーザーが生活スタイルに合わせやすい Copyright FiT Inc. 2025 会員登録からジム利用、継続サポート

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メイン事業について 店舗数 定期ユーザー数 累計資金調達 120 60,000 20 店舗 名超 億円超 3年で Copyright FiT Inc. 2025

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アジェンダ ● ⾃動テスト導⼊の前提‧背景 ● フェーズ1:準備と計画 ● フェーズ2:最初の⼀歩 ● フェーズ3:直⾯した課題と対応 ● フェーズ4:⾃動テストの拡⼤ ● 学びとこれからの展望 ● まとめ Copyright FiT, Inc. All Rights Reserved 6

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⾃動テスト導⼊の前提‧背景 7

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開発体制と開発プロセス 開発チーム構成(社員、業務委託含む) 開発プロセス ● PO: 1名 ● デザイナー: 1名 ● フロントエンドエンジニア: 3名 ● バックエンドエンジニア: 3名 ● 施策レビュー ● QAエンジニア: 1名(独り) ● テスト分析‧設計 ● 機能‧リグレッションテスト実⾏ ● リグレッションテストケース‧⾃動テ ● スクラム開発(2週間) QAエンジニアの⽴ち回り ストのメンテナンス Copyright FiT, Inc. All Rights Reserved 8

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対象プロダクト ● ● LifeFit会員向けスマホアプリ(Android) ○ 会員登録‧ログイン ○ 利⽤チケットの購⼊ ○ ジム⼊館 ○ ポイント リリースサイクル:平均2週間 ○ スクラム開発導⼊以前より頻繁にリリース Copyright FiT, Inc. All Rights Reserved 9

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課題 QAリソースの制約 テスト期間の短縮 QAエンジニア1名体制の限界 リリースサイクルの⾼速化に より、テスト期間が短縮 リグレッションテストの 増加 機能追加に伴い、確認すべき 項⽬が増加 すべて⼿動テストで対応することは現実的に難しい Copyright FiT, Inc. All Rights Reserved 10

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フェーズ1:準備と計画 11

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フェーズ1:⾃動テストの対象範囲選定 ● ● ⾃動テストの対象範囲選定 ○ 優先順位:重要機能 > ⾃動化しやすさ ○ 選定基準:ビジネスインパクト × リグレッション頻度 具体例:ログイン機能 ○ 理由1:サービスの⼊⼝(ビジネスインパクト⼤) ○ 理由2:UIがシンプルで⾃動化しやすい ○ 理由3:テストデータ準備が容易 Copyright FiT, Inc. All Rights Reserved 12

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フェーズ1:ツール選定 選定ツール:MagicPod ● 使い慣れている(学習コスト不要) ● 充実した機能 ○ ノーコード、豊富なコマンド、AIによるセルフヒーリングetc ● 実⾏コストが安い(実⾏回数無制限) ● サポートとコミュニティの充実 Copyright FiT, Inc. All Rights Reserved 13

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フェーズ2:最初の⼀歩 14

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フェーズ2:最初の⾃動テスト作成 ⼩さく始める ⾃動実⾏の仕組み メンテナンスを意識 いきなり完璧を求めず、まず は少ないテストケースから CIで定期実⾏し、フィード バックを早く ステップの共通化やコメント で⻑期的な保守を⾒据える ● ● ● 会員登録 ログイン・ログアウト アカウント削除 Copyright FiT, Inc. All Rights Reserved 15

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フェーズ2:テスト結果の可視化 Slack通知による問題検知 ● テスト結果を確認し、エラーの場合は原因調査‧対応 ダッシュボードによる分析 ● テスト成功率や実⾏時間の推移、失敗の原因を把握 チームへの共有と改善 ● スプリントレトロスペクティブで振り返り‧改善 Copyright FiT, Inc. All Rights Reserved 16

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フェーズ3:直⾯した課題と対応 17

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フェーズ3:テスト環境と開発プロセスの連携問題 Before ● ● アプリ ○ リリース済みの状態に相当する mainブランチのアプリでテスト バックエンド ○ 開発時の動作確認やテストのため に頻繁に変更 After ● ● パイプライン改善 ○ バックエンドのデプロイ後にテス ト実⾏するように変更 ブランチ戦略の変更 ○ Git-flowを採⽤し、developブラン チでテスト バージョンのミスマッチによるエラー発⽣ 開発中のバグが検出できない Backend Deploy App Build MagicPod Batch run Copyright FiT, Inc. All Rights Reserved 18

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フェーズ3:「⼀⼈QA」ならではの苦労と乗り越え⽅ 時間‧リソースの制約と優先順位の難しさ ● ● 限られた時間内で通常QAタスクと⾃動 化タスクの並⾏実施 QAタスク優先により⾃動化の進捗が停 滞 専⾨知識の壁 ● 開発的知識が必要な場⾯での対応の難 しさ 開発者との協⼒関係構築 明確な⽬標設定 ● ● ⻑期⽬標をブレイクダウンした短期⽬ 標の設定 ⼩さな成功体験の積み重ね ● 専⾨知識が必要な部分での協⼒要請 外部コミュニティ‧新技術の活⽤ ● ● ユーザーコミュニティでの問題解決 ⽣成AIなど新技術の活⽤ Copyright FiT, Inc. All Rights Reserved 19

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フェーズ3:具体的なエピソード セキュリティ対策でスクショを無効にする改修をしたことで、MagicPodのテストが 全滅状態です。。。 セキュリティも⼤事ですけど、テストが⽌まっちゃうのは問題ですね。 何か良い解決策はないでしょうか?⼀⼈では解決が難しくて... わかりました。ちょっと⾒てみます。 スクショ無効の設定を切り替えられるようにCIを変更したので、いけると思います。 いけました!ありがとうございます! Copyright FiT, Inc. All Rights Reserved 20

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フェーズ4:⾃動テストの拡⼤ 21

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フェーズ4:⾃動テストの拡⼤ ここまでの成果 現在の取り組み MagicPodヘルススコア:11 → 91 ● リグレッションテストの⾒直しと整理 ○ テストケースの優先度、内容につ いて、チーム内で認識合わせ ● 優先度の⾼いテストケースから⾃動化 ○ ⾃動化率:10%→80%⽬標 Copyright FiT, Inc. All Rights Reserved 22

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学んだこと‧これからの展望 23

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学んだこと‧これからの展望 学んだこと ● ⼩さく始めて着実に拡⼤する重要性 ● チーム全体の協⼒体制が成功の鍵 ● 可視化と振り返りの効果 これからの展望 ● ● ● テストカバレッジの拡⼤(iOS版への展 開) テストスコープの拡⼤(リグレッショ ン→ライブテスト) リリースパイプラインへの組み込み Copyright FiT, Inc. All Rights Reserved 24

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まとめ 25

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QAフィットネスジャーニー:終わりなき品質向上の旅 ⼀⼈QAでも⾃動テストの運⽤は実現可能です! ● 優先順位の明確化 ● 開発チームとの協⼒ ● 可視化と振り返り Next Action ● ビジネスインパクトの⾼い基本シナリオから始める ● テスト結果を可視化してチームで共有する ● 外部リソースを最⼤限活⽤する Copyright FiT, Inc. All Rights Reserved 26